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【ネタバレ ボルト - BORUTO - 】4話 中忍試験 個人戦トーナメント開始!!【NARUTO - ナルト - 】

 

※この記事の画像は、すべて週刊少年ジャンプBORUTO』および、同誌『NARUTO』より引用したものです。

  

 コミカライズ版 BORUTO(ボルト)第4話の感想・考察です。 

 本ブログでは基本的に、映画版と違う箇所について重点的に触れています。ストーリーの流れなど映画版と大差ない部分については、あまり言及しません。

ボルトの映画は見て話は知ってるけどコミカライズがどうなってるのか気になる」
「ぶっちゃけ作画どんな感じなん??」

という方向けの内容となっております!

 詳しいあらすじや解説などは他のブロガーさん達がすでに書いてくれてますので、そちらを参考になさってくださいね~

 

 今回の扉絵はこちら!

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冒頭のオリジナル展開

 

 ここで早くも、オリジナルストーリーへの布石が出てまいりました!!

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↑ 謎の「巻物」と対峙するナルトとサスケ。この幾何学模様みたいのは解読装置の一部なのか、巻物そのものなのか…?

 まだ何のこっちゃ分かりませんが、この先に映画とは違うストーリーが待ってると思うと期待感がハンパないです!

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 どうやらこのマンガ版、「時代が変わって人が変わっても "忍" の本質は変わらない」ということをメインテーマにしようとしてるっぽい…??第1話でのボルトとカワキのやり取りといい、どうもそんな印象を受けました。

 映画は「親子劇」メインにまとまった王道路線でしたが、それだと話がナルトとボルトとの間だけで完結してしまって広がらないし他のキャラが絡みにくくて仕方ない。親子劇はテーマの一つくらいに押さえて、次世代の新キャラたちがもっと活躍できるような新しいストーリーに作り変えてかないと厳しそうです。

 池本先生の個性的で尖った作風だってまだ1%も発揮されてませんからね!ぜひ脚本家さんと好きなようにいじり倒して、新しい解釈によるNARUTOの世界を見せてほしいです!個人的には、映画シン・ゴジラくらいぶっちぎっちゃっても全然アリだと思います。(あれは画作りも話も秀逸だったなあ。。)

 

 

ナルトとボルト、親子のふれあい

 

 さて、ストーリーの方は中忍選抜の三次試験が始まろうとしています。

 息子の二次試験がどうなったのか気になってソワソワしてるけど、悟られまいと平静を装おうとするナルト。あまりにも分かりやすい行動にほっこりします。笑

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 息子の受験状況が気になって仕方ないナルトのもとへ、シカマル登場。ボルトたちの無事な通過を知らせてくれます。

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 シカマルが部屋から出てってから「いよっし!!!」とやる辺り、やっぱり親子で似てる感ありますね!

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 今回は親子の絡み多めです。
 はいっ待ってましたのこのシーン!!

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 「男親と息子」って感じの、サバサバした爽やかなやり取りが良いです。この辺だけでお腹いっぱいになりました。

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 満開の笑顔をあえて抑えているようなボルトの表情がいいですね!

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 父親が部屋から出て行った瞬間、この笑顔。アマノジャクなお年頃です。

 

 

 いよいよ三次試験開始!!

 

 そして、待ちに待った三次試験、個人戦!!そのトーナメント表がこちら!

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 絶妙な采配です。映画では決勝戦(あれ、もしかして違ったかな…)でボルトとシカダイが戦ってて、砂の3人とか明らかに強そうなのに誰に負けて落ちたんだよみたいな感じでしたが、マンガ版ではサラダやミツキの位置も含めてかなり配慮されてます

 第一試合の勝者は「甲組」がボルト、シカダイ、「乙組」がサラダ、ミツキ、「丙組」がアラヤ、シンキなので、なんと第二試合がぜんぶ同じ里同士の戦いになっちゃってます。しかも、そのうち2か所は同じ班のメンバー同士。サラダVSミツキ、シンキVSアラヤです。

 まあ、その前に試験中止されるんだろうけど、、、。

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↑ 謎の「巻物」の解読が終わるなり、難しい顔で立ち去るサスケ。ただ事じゃない予感しかしません。

 

 個人戦のバトルシーンはボルトのオンステージですが、むしろ相手役のユルイやシカダイの方が絵に気合いが入って見えるくらい、表情も構図もキマってました。池本先生のキャラは表情がリアルで『AKIRA』や『スチームボーイ』の大友克洋先生を彷彿とさせます。

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 原作者の岸本斉史先生のような、どうやってそんなアングルからの構図を描いてるんだ??みたいな圧倒的多彩さはないものの、どういう立ち回りが展開されてるのか分かりやすいし、迫力も十分です!

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ボルトの不正が発覚…!

 

 ストーリー自体は映画での流れ通り。ボルトのズルが発覚してしまい、バツの悪い状況に…。

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↑ ナルトの表情が怒ってるというよりは若干悲しそうなのがこたえます。

ボルトの心境としては、お父さんに認めてもらいたい・自分を見てほしいがための行動だったのですが、完全に裏目となってしまいました、、、。

 ズルはダメだろ!という正論が頭の片隅にあったとしても、ボルトの場合は心の成長が追い付いていない感じでしょうか。逆に、前回登場してきたメタル・リーあたりはプレッシャーに弱そうな半面、そういった倫理観は発達していそうな気がします。

これは私見ですが、「 科学=悪、自力で身に付けた力=正しい 」みたいな感覚は良くも悪くも前時代的で、はっきり言えば古臭いです。ボルトたち "新世代" の忍は、道具を使うということに関して親世代とは全く異なった感覚を持っているとしても、べつにアリなんじゃないか?とも思います。(昔の営業さんは得意先の電話番号を一生懸命暗記したそうですが、今はスマホに登録しておけば一発です。無駄なことに記憶や労力を使う必要はないわけです。こういう感覚に近いんじゃないかな…?)

 逆にメタル・リーみたいなキャラが、敵との実戦ではなりふり構わず科学忍具で短所を補い巧みに戦っていたら、それはそれでカッコイイと私は思います(幻術返しとか)。お前にプライドはないのかって話になると思いますが、そこの所との葛藤という新たなテーマも生まれるし。ただの "怠け" で使うのは別としても、科学忍具そのものを悪者にしなくてもいいのでは??

 岸本斉史先生が長年温めていたせっかくのアイディアなんだし、マンガ版ではもう少しポジティブに科学忍具を扱ってもいいんじゃないかな??と、ちょっとだけ思いました。

 

 

 ラスボス登場?! 

 

 最後に、映画でのボスキャラがチラっと登場!!能力はやはり『倍返し』なのか??

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↑ 狙いは尾獣の力か…?いきなりロックオンされたナルト。この流れで試験中止になりそう。

 

 映画版では「忍術が通じない!」となってからの流れが少しだけ強引だったこともあるので、マンガ版でどうなるのか楽しみです。

 

 一ヶ月後が待ち遠しい…!!

  

 

個人的にツボった作画まとめ 

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 作画は相変わらず良いです!!サスケとか明らかにマンガ版の方がイケメンだし、雰囲気もどこかニヒルな感じで痺れます。(一部では不評って聞くけどなんでだ?!!)

 いや…やっぱり本家は岸本先生だなあと思う時も正直あるんですが、やっぱり違う人の作画は新鮮です。

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 個人的に、このマンガ版のヒマワリちゃんどストライク。全体的に優等生っぽくて誰にも好感を持たれそうな映画版のキャラ付けより、池本先生が焼き直したキャラの方が生き生きして見えて私個人としてはかなり好みです!いや…だって岸本先生の読み切りではお転婆そうな印象だったのに、映画で急におっとり系にシフトしてくるから…。
 いやいやあくまで好みですからね!映画版のキャラだって魅力的です。

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 渋すぎるシカマル。ふつう、キャラが歳くった姿なんてもうそれだけで劣化フィルター通して見てるようなもんなのがファン心ってやつですが、どう考えてもカッコイイ。モテてそう。

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あざとすぎず、控えめすぎず、ちょうど良いサバサバ感のサラダ。モロタイプです。

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 ママ友3人組。華やかですね〜!!テマリの豪快な笑い方が意外ですが、ふしぎと違和感なし。まったく嫌味がありません。私はむしろこのマンガでテマリ好きになりました。しっかし髪の分け目一つとってもなんかオシャレなんだよなこの人の絵って…。

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  ボルトと激突したユルイ。戦闘はぜんぜんユルくないです。映画では正直まったく注目してなかったキャラですが、このマンガはキャラの表情に "記号っぽさ" がなく生き生きしてて、どのキャラも魅力的です。

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 今回一番の大どツボ池本幹雄が描くとお世辞でもノリでもなんでもなくロック・リーもイケメンに見えます。生え際をしっかり見せてくるあたり…分かってますね〜!!やっぱりロック・リーはカッコいいなあ…。原作初期~中期の彼が帰ってきたような錯覚を覚えました。

 実際この造形をバランス良く描くのはかなり難しいです。ロック・リーは、原作は後半になると丸描いてちょんみたいな目になって表情が常に一定だったし、アニメは黒目がぐりぐりすぎてたまに魚かカエルみたいな顔になっていた。

 

 池本先生の絵のセンスはズバ抜けてて、しかもただイケメンとか可愛く描けばいいみたいに闇雲に美化してるわけでもなく、本当にナチュラルに底上げされてて違和感が無いです。出てくる全てのキャラがカッコイイ!!

 池本先生には、その作画やデザインへのこだわりを貫き通してほしいです!

  

 そしてNARUTOというビッグタイトルのコミカライズで名前を売ったあかつきには、ぜひオリジナルの次回作を!!


余談みたいな

  映画を見てて気になったのが、審判が全く気付かなかったボルトの不正を、横から割り込んできたナルトがあっさり指摘して、ボルトの失格を審判に指示してしまうこと。これはちょっと…「審判仕事しろ」な流れですよね。だってこれ、サッカーの試合でいったら主審がファウルを見逃して「今のレッドカードだろ!」って外野から指摘されちゃってるのと同じ状況ですよ…。(その前に、運営側としてモニターを監視してたテンテンやシノも全然気付かなかったし)

 でもマンガ版ではその辺りの描写が少し足されてて、観客のサクラ、いの、テマリも、各里の影たちですら、全く気付いてないことがハッキリ描写されます。

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 これのおかげで、「運営側や審判が気付かなくても仕方ないか」「そもそも『科学忍具』の存在を知ってるナルトだから気付いたのかな?」くらいに印象がやわらいでます。

 これ…本当に良い仕事だと思いました。

 もともと、原作者の岸本斉史先生はこういう細かいことへの気配りに熱心でした。例えば、中忍試験編の我愛羅 VS ロック・リー戦で、我愛羅が変わり身と入れ替わったことに気付かず表蓮華をぶちかましてしまうシーン。カカシ先生だけは変わり身に気付いてました。しかし、当事者のリーは体の痛みで怯んだ一瞬の隙を突かれ、カカシ先生の横で一緒に見てたガイ先生はリーの捨て身技が成功するよう目をつぶって祈ってたせいで、気付かなかった。こういうフォローをきちんと入れてくるんです。

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 ストーリー的にはどうでもいいことかもしれませんが、そうした些細な言動からキャラ達の実力や頭の良さが読者に推し量られるのだ…ということをしっかり考慮に入れた上で、どのキャラもテキトーに扱わない。無頓着に一部のキャラだけに泥をかぶせるような演出はしない。そういう熱意が、岸本先生には有ったんです。

 でも映画には、そういった丁寧さはほぼ感じられませんでした。尺の関係上やむをえずそうなってしまった部分はあるにせよ、少しもったいなかったです。

 

 また、シカダイの能力についてもマンガ版では描写が考えられていて、凄く良かったと思います!

 そもそも、まだ戦意も戦闘力もある相手をただ一時的な術で動けないようにしただけでは、勝ったことにはならないはずです。勝利条件は相手を戦闘不能にするか「参った」を言わせるか。

 シカマルの使っていた『影真似の術』は相手に自分と同じ動きをさせる術で殺傷力はないし、持続時間は5分程度と短く、相手が動けないうちにと好き放題攻撃しようものなら相手も同じ動きをしてきて自分も傷を負ってしまいます。

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 だからこそ原作でのシカマルは、影真似の術で相手を捕捉してそこから先どう詰めるかの部分で頭脳が光っていました。

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↑ 見事な策略で対戦相手の音忍を撃破

 また、本戦でテマリと当たった時も、シカマルは『影真似の術』でテマリを完全に捕捉しました。それでも、そこから先の作戦が思い浮かばないという理由で棄権したんです。はたから見ればシカマルが押してるように見えたしテマリは敗北感を覚えたようですが、シカマルとしては手詰まりだった。

 こういったことを踏まえると、映画版でのシカダイが似たような影の術を使ってボルトを拘束し、その時点でほとんど勝敗が決まったかのような流れにはかなり違和感がありました。(ボルトが焦って科学忍具を使ってしまっただけ…とも取れるんですが…)

 一方、マンガ版でのシカダイは、どうも『影真似』ではなく『影首縛り』に近い術を使っていることが、なにげに描写されています。

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↑ クナイを取り出すシカダイ。ボルトは動かないまま。これが影真似の術であれば、ボルトも同じ動きをして武器を取り出すはず…。

 つまり、シカダイの術は相手を金縛りのようにした上で自分だけがある程度自由に動ける性質のもので、動けない対戦相手をゆっくり料理できる → この勝負もらった! 、、、という状況だったことが、この一コマだけでなんとなく分かるんです。

 たった一コマの描写だけど、これはデカイ。

 

 こういった細かい部分で、映画のストーリー展開の雑さは少し残念でもありました。尺が足りない関係でそうなってしまった部分もあると思うので、マンガ版で補えるところはどんどん改善していってほしいです!

  これからも、マンガ版 BORUTO の連載を追っていきたいと思います!

 

☆☆ ↓ 次回、第5話はこちらから ↓ ☆☆

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【ボルト -BORUTO-】 3話 感想 メタル・リーの性格設定が意外!【ナルト】

 

※この記事の画像は、すべて週刊少年ジャンプBORUTO』および『NARUTO』より引用したものです。

  

 コミカライズ版 BORUTO(ボルト)第3話の感想・考察です。 

 本ブログでは基本的に、ストーリーの流れなど映画と大差ない部分についてはあまり言及しません。

ボルトの映画は見て話は知ってるけどコミカライズがどうなってるのか気になる」
「ぶっちゃけ作画どんな感じなん??」

という方向けの内容となっております!

 

 

 

中忍試験開始!! 

 というわけで、BORUTO 第3話です。詳しいあらすじ的なものは他のブロガーさんがやってると思うので、そちらを参考になさってくださいね~!

 今回の扉絵はこちら。

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 テマリの衣装デザインが足元の細部にいたるまで凝ってて気合入ってますね!いわゆる大人かわいいって奴でしょうか。水玉柄の帯とサンダルがモダンでかっこいい。我愛羅カンクロウも大分印象が変わってます。

 まあしかし、出てくるキャラ出てくるキャラ、女の子がかわいい。

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 三者三様の態度でまったくまとまりのない猪鹿蝶。このバラバラな3人組が見事なチームプレーで予選を勝ち上がると思うと熱いです。チョウチョウ色っぽい。ビヨンセみたい。

 

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 テンテンは映画のイメージとのギャップが一番少ないキャラじゃないでしょうか。岸本斉史がデザインを気に入っていたキャラなだけあって、いじりにくかったのかもしれませんね。

 

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 出ました!砂隠れ!!

 今回から、傀儡使いのシンキ率いるスリーマンセルが登場です。

 なんか雰囲気のある3人だなあ…。まあシンキは期待通り見るからに暗そうで、お面の奴が意外と元気だったwww女の子(名前調べときます)のデザインが映画とだいぶ変わってますが、このマンガ版の方が100倍かっこいいです。美人だし!

 

 

砂隠れのシンキの能力について考察 

 

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 シンキの操る黒いモヤは映画の設定では「砂鉄」ということだったので、彼の能力はおそらく 磁遁 の血継限界ですね。

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(オフィシャルムービーブック 秘伝・在の書 より)

  このような砂鉄を使った忍術は、NARUTO本編では暁のサソリが操る三代目風影の傀儡が繰り出してきました。生前の三代目風影が歴代最強と謳われる所以である強力な術の数々には、チヨバアとサクラも苦戦を強いられてましたね!

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↑ サソリと三代目風影の傀儡。構図がめちゃめちゃカッコ良いです。(NARUTO 30巻 266話 より)

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NARUTO 30巻 267話 より)

 「砂鉄時雨」「砂鉄界法」などなど、どことなく我愛羅の術「砂時雨」等の術に似ています。名称の語呂までそっくり。それもそのはず……

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NARUTO 30巻 268話 より)

 実は、この砂鉄を使った忍術…我愛羅と同じ "砂の守鶴" の人柱力が用いていた術を応用したものだったんですね(だからシンキと我愛羅の戦い方は一見すると似ているのです)。この砂鉄を操る忍術は三代目風影が独自に開発したオリジナル技です。

 また、磁遁の血継限界そのものは我愛羅も持ってます。我愛羅は砂鉄ではなく砂金を操っていました。(※彼が普段操ってる砂はただのふつうの砂(にチャクラを練り込んだもの)で、これは磁遁ではなく彼自身の特殊な体質によるものです。)

 で、ここらで本誌BORUTOの方に話を戻しますと、、、

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 シンキの義理の父親我愛羅ということらしいです。ちなみに我愛羅の実の父親に磁遁を教えた師匠が生前の三代目風影です。

 ちょっと関係がややこしいですが、とりあえず我愛羅とシンキには血の繋がりは無いことだけは明らか。じゃあシンキの本当の父親って誰なんでしょうか。

 先ほど、砂鉄を使った忍術はもともと三代目風影のオリジナル技だという話をしましたが、シンキってもしや、三代目風影ゆかりの人物…?

 ところで、「まだ見ぬ他里のライバル」って あの彼 のことですよね???

 

 

ロック・リーの息子? メタル・リー登場!! 

 

 さて、ストーリーの方はいよいよ中忍試験が始まりました。個人的に一番の見どころはというと

 記事タイトルの通りです。

 満を持して、ロック・リーの息子とされる二世キャラ、メタル・リーが登場してきました。性格付けがより明確に打ち出されたためか?映画版とは若干(というか、かなり)雰囲気が違う…?!

 一見すると、ロック・リーとまったく同じ路線の熱血キャラに見えるんですが……

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 まず緊張して平常心を保とうとしてるって時点で、心のテンションとしては完全にマイナススタートもはや熱血どころじゃない気がします。

 実はあんまり父親に似てなくないか???本当に熱血??

 敬語が抜けて熱さとか男らしさは増し増しになっているようにすら感じるのに、なんだろう…なんか試験の前日にネガティブな意味で"緊張"したりするイメージって、ガイ先生にもロック・リーにも全然ないです。

 というか、「うう…明日は本番だ…緊張してヘマでもしたら修行の成果台無し…平常心、平常心……うわあああーーん緊張してきたよ〜〜〜〜!!」みたいな意味のことをさもポジティブ風に、暑苦しい熱血ノリのセリフ回しで叫ぶって相当新しい気がします。

 台詞をよく読むと言ってる内容はネガティブなのにノリだけはむやみに熱。いやどっちだよ!!このシーンがたまたまそうなのか…?まだ台詞が少ないので分かりませんが、少なくともロック・リーやガイ先生とは、また少し違ったタイプの性格に見えます。

 おそらくメタル・リーは似たような体術を使うキャラになるからってことで、性格の違いで個性を出していくのかも??父親とされるロック・リーとの差別化は特に重要です!


 、、、というわけで、ここでまず父親の少年時代について振り返ってみます。

 

 

ロック・リーとメタル・リーをなんとなく比較

 

 ロック・リーは、誰がどう見てもダサい(※褒め言葉)ファッション感覚をナウいと言い張ったり、初対面のサクラに告ってこっぴどく振られようが全く諦めなかったりと、とにかく前向きです。でもナルシストとかそういうんでなく彼はただひたすらにポジティブなんだな」という、爽やかさとギャグノリが同居した印象を与えていました。

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 自分を追い込むことで逆境をはね返す強力なプレッシャー耐性を、ロック・リーは修行の中で身につけていることが伺えます。(↑の時はリスの乱入で失敗していますが)

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 もちろん試合を前に緊張する様子などカケラもなし。自分の出番は次か次かと、始まる前からテンションMAX。

 彼も最初の頃は落ち込んで泣いたりしていましたが、ガイ先生の熱血指導に感覚されてその熱血キャラが板につき、そのまま自分の一部になり、正真正銘のポジティブキャラになりました。

 

 一方、、、本誌メタル・リーの熱血は、↑とはちょっと様子が違うように見えます。

 "大事な試験を前に緊張する自分"とか、"緊張のために失敗する自分"とかを想像してしまって、自分のそういう部分を自覚していて、それを熱血ノリでなんとかカバーしようともがいているような
根っこはネガティブキャラか…??
という印象をなんとなく受けました。

 

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( NARUTO 10巻 84話 より)

 

  多分というか、なんとなく、メタル・リーは「最初の頃のロック・リー」と同じメンタルを引きずったままです。でも表面上のノリは熱血。(分かりません、なんとなくです)

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  彼は中忍選抜の一次試験で "追い込まれてからのとっさの判断力" を問われ、そこをしっかりクリア出来たのに「よっし!!オレだって、やれば出来るじゃん!)」とはならず、ホッと胸を撫で下ろして「よかった落ちなくて…)みたいなリアクションを一人だけしています。他の子はみんなふつうに嬉しそうなので何気に目立つ。

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 でも実際に戦闘が始まってみると、緊張したり怯んだりするそぶりは見せず、かなり好戦的な印象にガラッと変わります。純粋な破壊力では相手を上回っているかに見えます。しかし映画での筋書き通り、旗は敵チームの手に。

 ( ↓ キャプチャ失敗して左側が切れてますが、イケメンとギャグを交互に混ぜくったような絶妙なリアクションをしてくれます。色んな要素がよりどりみどりのごっちゃ混ぜです。)

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  彼は駆け引きが苦手なのか。でも、「緊張してヘマでもしたら…」みたいに悪い方へ悪い方へ考えるのってマンガキャラの記号としては "最悪の事態を想定しながら動く"、どちらかといえば駆け引きは出来るタイプです。(「ここは賭けに出るしかない…!」と失敗or成功の二択にまかせ捨て身の禁術で突っ込んでいくロック・リーとはある意味正反対かも)

  追い込まれた状況での判断力や、敵を前に怯まない度胸、闘争心、そして戦闘力などなど、忍として一通りのものはきちんと備えているように見えるのに、なぜか良い方向へ発揮されずてんでバラバラ。気が強いのか、弱いのか?単なるアガリ症というより

 見事に矛盾を抱えまくったキャラ

という印象でした。彼の自己イメージはきちんと統合されているのか、少し気になります。(そこまで深い描写が本誌でされるのかすら危ういですが

 

 あと、あまり深い意味はないのかもしれませんが気になった点が1つ、、

 彼の部屋にロック・リーらしき人物の写真が立てかけてありましたが、家族写真て、ふつう一緒に写ってるやつを飾りますよね。こいつら本当に親子か??親がピンで写ってる写真を部屋に飾るってふつうの感覚ではないですよ。純粋にヘン。なんか遺影みたい。

 

 ロック・リー……まさか死んだことにされてないよな??!

 (次回、たぶん審判の役で登場してくるはず…)

 

 

まとめ  

 

 「最高にロックな精神既成概念《忍者は忍術使ってなんぼ》に対する反骨精神、奇抜なファッションや言動など、風潮や空気にとらわれず己を貫くさま)をその名の通り体現してきたロック・リーに対し、このメタルリーは歌詞の暗さ後ろ向きさのわりに曲や演奏はむやみに激アツ」というヘヴィメタルの矛盾した性質を、ものの見事に体現しているように感じます。

 いいぞ!!もっとやれ!!私はこういうヒネったキャラも大好きです。

 ヘヴィメタルという音楽ジャンルも元々好きなので、このメタル・リーというキャラには個人的に感情移入が相当偏ってます。

 マンガには直接関係ないですが、ヘヴィメタルはロックから派生したとされるジャンルではあるものの、その演奏テクニックは他ジャンルのアーティストの追随を許さないほど高度です。彼らの超絶技巧は地道で圧倒的な練習量に裏打ちされています。超のつく努力家で、音楽への熱意がハンパなく、ステージを降りると控えめで真面目な性格の人も多いです。

 

 マンガ版BORUTOに登場する全ての二世キャラ達がそれぞれに成長をとげていくことを期待しつつ、これから先の展開に注目していきたいと思います!

 おわり

 

  ちなみにですが、、、

 ヘヴィメタルとはこんなです。とにかく格好良いので騙されたと思って聞いてみてください。※再生ボタンをタップしても始まらないスマホユーザーの方は、下の所のちっちゃいURLをクリックしてみてくださいね!

youtu.be
  
 暗さとともに、どこかクサいコテコテ感、ダサカッコ良さみたいな、ロックとはまた違った独特の激しさがあることがお分かりいただけただろうか?!!

 少しでも気になった曲がもしあったら、ぜひ一曲まるまる聞いてみてください。

 日本のメタル人口増えろ!!!

 

☆☆ ↓ 次回、第4話はこちらから ↓ ☆☆

rootm.hatenablog.com

 

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「ロック・リーってどっちが苗字??」NARUTOで考察、中華風キャラの名前の謎。

 


 アニメやマンガに出てくる中華風キャラの名前は「シャオ××」や「⚫︎⚫︎リー」といった古典的なものが大半ながら、どれが姓でどれが名なのか、たまに紛らわしいことがあります!!

 キャラクターの名前は、やはり響きのカッコ良さや覚えやすさが重要ですよね。実在する有名人の名前をもじってあるケース以外、多くは中華っぽい名前(日本人読者に"中国人"あるいは"中華風"のキャラだと認識してもらいやすい名前)として名付けているので、必ずしも現実の名前の法則には当てはまらないかもしれません。

 その辺りも踏まえつつ・・・

 今回はとくに紛らわしいということで俺の中で話題となったNARUTOのキャラ達を例にあげ、現実の中華圏の人名を参考にしつつ、中華風キャラの名前について考察してみたいと思います。

 

 

 

中華風キャラの名前がまぎらわしいワケ

 現実世界において、中華圏の人の名前は「 苗字 + 名 」の順に表記します。日本人の名前と同じです。

 しかし、ブルース・リー」「ジャッキー・チェン」「テレサ・テン」「ビビアン・スー」「アグネス・チャン」のような名前は、姓名の順番が逆なのです。

 

 いったい、なぜなのか???

 

 というのも、これらは西欧風の名前を名乗っているからなのです。なので、姓名の表記順は西欧の様式に従って逆転しています。「ブルース(西欧風の)」「リー(苗字)」という構成です。ジェームズ・ボンドとかと同じです。(世間的には常識なのかもしれないけど、私はそんなこと意識したこともなかった・・・)

  一方で、ブルース・リーの中華圏での芸名は李小龍(リー・シャオロン)」。こちらはふつうに「 苗字 + 名 」の順で表記します。ややこしいですね。

 マンガやアニメに出てくる中華風キャラクターの姓名の表記順は、当然ながら ↑ の両方のパターンが混在しています。

孫悟空 / ドラゴンボール → 苗字 + 名(苗字が一字、名が二字)

◆道蓮 / シャーマンキング → 苗字 + 名(苗字と名前が一字ずつ)

春麗ストリートファイター2 → 名のみ(名前が二字)

◆リナリー・リー / Dグレイマン → 名 + 苗字

◆ホァン・パオリン / TIGER&BUNNY → 苗字 + 名

ロック・リー / NARUTO → ???

 

 で、、、肝心のロック・リーがどうなのかというと、、、、、

 まずロック・リーというネーミングがそもそもブルース・リーのもじりなので、元ネタに合わせるならロックが名前、リーが苗字、、、ということになると思われます。

 ↓ ブルース・リーロック・リー

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 ロック・リーって、苗字そっち?!?!(日本人読者一同)

 もともと海外のファンはロック・リーのことをもっぱら「ロック」と呼ぶので、そこに違和感を覚えた日本人ファンも多かったと思います。

 北米版NARUTOではキャラの名前の表記が「NARUTO UZUMAKI」のように欧米流になっていることが多いのですが、ロック・リーはそのまま「ROCK LEE」だったので、ある意味当然です。

 「LI ROKKU」とかにしてしまうと、ブルース・リーのパロディキャラであることを北米の読者に分かってもらえなので、そうせざるを得なかったんだと思います。
(私はそもそも、UZUMAKI  NARUTO と日本式に表記して「そういう世界観です!」と突っ張らないところに少しだけ違和感を感じてしまうのですが、、、)

 日本人読者の視点からすると、順当にいって「うずまきナルトはナルト、春野サクラはサクラ、ロック・リーはリーってみんなから呼ばれてんだからリーが名前だろうとなります。作品の設定や周りの状況から判断して空気を読まないと、不自然な感じがしてしまうのです。

 実際、作中で血筋を強調する時にあえて「うちは」や「日向」という呼び方をすることはあっても、それが単純に個人を指して呼ばれたケースはほぼ皆無でした。

 

 マイト・ガイ先生の父親の名前が「マイト・ダイ」だと判明したことで、この   "ロック・リーの苗字はどっちだ"  論争は一応の決着を迎えたかに思われたのですが、、、、、

 映画『BORUTO』で「メタル・リー」が出てきたおかげで、ロック・リーの苗字は「リー」ということでほとんど確定の流れになってしまいました。

 現在の本国版NARUTOでは、リー親子だけ名前が欧米式で表記順が逆?という謎の事態におちいっています。

 

 先述のようにロック・リーはみんなから「リー」と呼ばれているので、おそらく作者も「リー」の方が名前だと最初は認識していたことと思います。

 (そういえば単行本の何巻か忘れたけど、読者からオリジナルキャラを募る企画で「ロック・~~」というロック・リーの親戚という設定のキャラが掲載されていたっけなあ、、、)

 要は単純に考えて、ただ単に「ブルース・リー  →  ロック・リー  →  メタル・リー」というダジャレというか、音楽ジャンルに引っかけた名前ネタなのです。もともと深い意味はなく、しかも、ロック(岩、岩石)→メタル(金属、合金)となって石器時代から近代へ進化しています!

 

 原作者の岸本斉史先生が、単にこういうダブルミーニングみたいなの好きなんじゃね?!!(たぶん)

 

結論:

 岸本先生にとっては「リー」と呼ばせていたのは他のキャラに合わせた結果であり、どちらが名前であっても元々こだわりはないのかもしれません。

 

 

「テンテン」に苗字はあるのか?

 あくまで現実世界における名前の法則なのでNARUTOのテンテンがそうかは分かりませんが、こういった "音を繰り返す名前"(リンリンとかレイレイとか) には4通りのパターンが考えられます。

 適当な名前を例に出しながら考察してみます。

例1:
 苗字が「鄧(テン)」、名前が「甜(テン)」で、「鄧甜(テンテン)」さんというフルネームである場合。

 苗字が「李(リー)」、名前が「力(リー)」でフルネームが「李力(リーリー)」さんなどもありえます。

 中国人はお互いをフルネームで呼び合うことも普通なので、苗字を含めての音の響きを重視して名前をつけます。


例2:
 名前そのものが「甜甜(テンテン)」さんや「力力(リーリー)」さんなどである場合。ここに苗字は含まれません。日本の名前でいう美智子さんとか裕仁さんなどと同じで、そういう名前です。

 音を繰り返す名前は可愛らしいイメージがあり、幼名や女性の名前に多いです。


 例3:
 名前が「瑞甜(ルェイテン)」さんなどで、そこから一文字とって繰り返し「甜甜(テンテン)」という愛称になった場合。「文莉(ウェンリー)」さんなら「莉莉(リーリー)」という具合に。

 中国では初対面でふつうに愛称(通称)を名乗る人も多く、日本のあだ名の感覚とは少し違います。

例4:
名前が「甜(テン)」さんや「力(リー)」さんなど一字の名前で、これを繰り返して「甜甜(テンテン)」や「力力(リーリー)」という愛称になった場合。

 パスポートなどの登録は「甜甜(テンテン)」だけど戸籍上は「甜(テン)」というように適当であることもしばしば。

 

 中国では、相手の名前や苗字を一字のみで呼ぶことは基本的にしません。

 苗字や名前がもともと一字のみの人をどうやって呼ぶかというと、フルネームで呼ぶ、音を繰り返すなど愛称化して呼ぶ、「小(シャオ)」や「老(ラオ)」をくっつけて呼ぶ、まったく関係ないあだ名(通称)で呼ぶ等々、その人との間柄や親密度によっていくつかバリエーションがあります。

 

結論
「テンテン」はそういうフルネーム、もしくは、もしくは通称かも。

 

 

「 リー 」 の中華風愛称について

  NARUTO公式とは全く関係ない話ですが、アニメの中国語字幕でガイ先生がロック・リーのことを「小李(シャオリー)」と呼んでいたのには大変萌えました。この訳者さんは、ロック・リーの苗字は「リー」の方だと解釈されていますね(「李」は姓の字なので)。

 中国では親しい友人や部下など気さくな間柄では、年上者が年下を呼ぶさいに、「小(シャオ)」をつけることがあります。名前と苗字、どちらにつけてもOK。

 ジャッキー・チェン主演の映画『ベストキッド』では、師匠のハンさんが主人公ドレのことを「シャオドレ」と呼んでいましたね!

 

 

メタル・リーってどう名前を呼んだらいいのか、、、?

 映画『BORUTO』の新キャラクターが発表された当初、ロック・リーの息子とされるメタル・リーの名前の呼び方ロック・リーはリーで、メタル・リーはメタル、なのか、、、???)で多くのファンが戸惑っていました。

 個人的な妄想としては、ふつうに「リー」「小リー(シャオリー)とかでいいんじゃないか的なことはチラッと頭をよぎったものの、、、、、

 日本人の感覚からすると「シャオリー」というのは響きがもはや別モノだし、なんだか音感が "華奢" すぎていまいちイメージが湧かない気もするので、難しいところです。ただ、小(シャオ)は苗字にも名にも付けられる愛称なので、どっちが苗字なのかボヤかしたままでリー親子を呼び分けることは、一応できます。

 とりあえず、、、順当にいって、ロック・リーは今まで通り「リー」、メタル・リーはふつうに「メタル」、、、とか呼ばせるしかないような気がします。

 

 

その他雑記

 ロック・リーの元ネタがブルース・リーであるように、おそらくテンテンの元ネタは、かつて一世を風靡したTVシリーズ『幽幻道士(キョンシーズ)』の美少女ヒロイン、テンテンからのもじりと思われます。両者ともにただそういう名前というだけで、やっぱりとくに深い意味はないと思われます。

↓ 日本中の小学生男子を虜にした台湾美少女テンテンと、NARUTOのテンテン

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 ちなみに、ブルース・リーテレサ・テンのような名前が特別かというと、そんなことはないです。中国や香港、台湾では、芸能人だけでなく一般の人であっても気軽に「西欧風の名前」を通称として使うことがあります。理由は「発音が難しい」「外国の人に覚えてもらうため」「かっこいいから」などで、親がつけた戸籍上の名前とは別に本人が勝手に名乗っているケースが大半です。日本のあだ名の感覚とは違い、彼らはビジネスシーンや初対面同士でもふつうに通称の方を名乗ります。

 また、1つの名前だけでフルネームとか、名前をいくつも並べたものがフルネームとかで、「苗字の概念がない」民族は世界に沢山存在します。対外的に苗字を名乗る必要がある場合には、「父親の名前を自分の名前の後ろに並べて苗字の代用」とする文化もあります。ちょっと例えが強引ですが、「リーさんの息子だからメタル・リー」みたいな感じです。

 我愛羅とかテマリとかカンクロウとか砂隠れの忍は名前しか出てこないので、たぶん風の国の人達は1つの名前しか持たず、苗字の概念がない設定なのかな?と思いました。

 

おわり

 

【ネタバレ】マンガ版 ボルト - BORUTO - 1話 感想

 

※この記事は、マンガ本編のネタバレを含んでいます !!

 

 (映画版のセリフは結構うろ覚えなので間違ってる可能性があります;;)

 

 

 

 

 

 

 ついに始まりました!マンガ版BORUTO月イチ連載!!

 初っぱなからぶっ飛ばしてますねー

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 開始1Pでいきなりオリジナルキャラクター登場。


「お前も七代目と同じ所へ送ってやるよ…」


 え??ナルト?もしかして死んじゃってる?!

  成長した姿のボルトと意味深すぎる会話を繰り広げる謎の新キャラ「カワキ」のっけから強烈な先制パンチです。少しびっくりしました。

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↑  ボルトの右目に、、、これは何眼だ、、、?

 でもこういった超展開はある意味、必然かもしれません。やはりというか、映画のストーリーにそのまんま沿った内容にはしないようです。

  次世代ネタってファンとしてはすこぶる楽しい企画なんですが、ことが連載モノとなれば話は別!!

 映画など一発で完結するメディアならともかく、話が続くとなると「 誰々の息子or娘 」だけではキャラにもストーリーにも広がりがありません。。。前作のキャラ同士かけあわせて生まれた子どもという時点で、登場可能なキャラ数は親世代の約1/2。大体どんな感じのキャラかもある程度は想像ついてしまいます。

 少なくとも何人かは新キャラを投入して、味方はもちろん敵勢力にも広がりを持たせ、これからストーリーを展開させるための地盤を作らないと話がもちません。

 映画での敵キャラがマンガ本編に登場するかはまだ分かりませんが、少なくとも、 "親子劇" に焦点が置かれ ボルト・ナルト・サスケを中心に回っていたストーリー展開からは脱却していくことになるのでは、、、?!

 完全オリジナルの新キャラ、カワキの存在が鍵を握ってきそうです。

 

 あと、作画はものすごくカッコ良いです。

 女の子キャラが全員タイプでした。

 チョウチョウ

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 かわいい。色っぽい。もっと喋るとこ見たい。

 ヒナタ

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 かわいい。髪型がモードでオシャレ。映画の通りにしないでよくぞヒネったな!!(ガッツポーズ)

 ヒマワリ

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 かわいい!映画ではおっとり優しめかつ明るいイメージの女の子でしたが、このヒマワリは快活な表情で、ナルトの面影が濃い気がします。映画より設定年齢は幼め?
 

サラダ

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 かわいい!!どストライク。クールながら暗さを感じさせないサバサバ感、適度な露出の衣装、顔、どれをとってもタイプ!!

 、、、というわけで、キャラに関しては個人的にモロ好みだったサラダちゃんの感想が多めです。

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  まずキャラの見た目からすでに、マンガ版は独自の路線入ってますね。新キャラのカワキとかふつうにカッコいいです。全体的にファッション感覚がだいぶカジュアルで、より現代的なイメージになりました。視覚的にも新世代!という若さと勢いがビシバシ伝わってきて、かなり良い感じです!

 『NARUTO』のキャラはもともと、時代劇に出てくるような黒ずくめや「忍者ハットリくん」「忍たま乱太郎のようなコテコテの忍者のイメージとは一線を画していて、現代的な見た目がインパクト大でした。

 映画『BORUTOのキャラも原作者の岸本斉史先生がデザインを起こしているので、当然、同じ流れの延長上にあります。

 しかし、マンガ版『BORUTO』はそれ以上です。絵柄の独特さもあいまってどこかパンキッシュな雰囲気もあり、見た目からとにかく個性的!

 新キャラのカワキなんて首にスヌード巻いているし、サラダのスカーフとか今夏の最旬トレンドなんですが。赤いワンピースの下に黒のボーダーを着ている辺りとか、オシャレすぎる。コテコテにカッコいい or かわいいデザインにはない "抜け感" があります。(映画版のメタル・リーが首にしてるのもあれスヌードの類いだと思うんですが、描き手の絵柄とファッション感覚でこうも違いが出るのか、、、)


 キャラクターのセリフ回しにも、光るものが。

 まずは冒頭、、、パンダを捕獲するボルト、サラダ、ミツキのシーンです。

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  サラダより一足早く、ボルトがフィニッシュ。奔放に振るまっているようで立ち回りは器用、そして強い!ナルトとは違い、ボルトは天才肌のキャラです。

 映画の同じ場面では、サラダは無言で明らかにムッとしたような顔をしていました。ボルトが軽くこなしたのに対し、真面目なサラダが一方的にライバル視しているような感じです。この時のサラダの態度は、くやしい内心をボルトにはあまり悟られたくないようにも何となく見えました。

 一方、このマンガでは、、、、

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  「チッ…」

 

 と、ただ一言。「ヨユーだったろ」とかましてくるボルトへの返答の代わりに、この態度。かなりボーイッシュというか、ざっくばらんな物言いです。"面白くない" のを隠そうともしません。「フン、やるな」くらいのクールさで、まさに女キャラで焼き直したサスケみたいな感じ。

 映画でもマンガでも、原作初期のナルトとサスケのライバル関係がちょうど入れ替わったように描かれている所は同じなのですが、なんとなく印象が違います。

 

 また別のシーンでは、、、

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 「オレは火影に…なりたくもねえ!」

 

 映画ではキャッチフレーズとしても使われた印象的なセリフですが、これに対するサラダの反応の違いが面白い。

 映画でのサラダは「火影は世襲制じゃないわよ!」と、まるで自分が火影になること前提のようなボルトの物言いに対し、正面から反論します。

 これがマンガ版になると、、、

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 「火影の息子だからって跡継げるとでも思ってんの?」

 正面というか、どストレート。頭の中で思ったことがそのまんま出てきているかのような、小気味いい反応です。このサラダには、優等生っぽいイメージはそこまでありません。

 

 注目すべきは、マンガでのサラダの性格がこの時点ではどことなくサスケ寄りに描かれている点です。

 

 映画でのサラダの性格は、どちらかというと真面目な優等生タイプのサクラ寄り。これもまた可愛い女の子でした。

 「ボルトの目の色が七代目よりどんな色をしててうんぬん」(すみません、うろ覚えです;)みたいなセリフも、まじまじと顔を覗き込みながらサラっと言い放ちます。サスケはまずそんなことは言わないだろうし、瞳の色など細かな容姿の特徴にこだわって唐突に話題に出したりするのは、どちらかと言えば女性寄りの気質です。

 ボルトをライバル視しているような素振りも見せつつ、ストレートに褒めてみたり、何か言われれば顔を赤らめて照れてみたり。いわゆるツンデレ素直クール?なタイプでしょうか。

 マンガでは ↑ のボルトの瞳の色に関する話がどんな風に描かれるかまだ分かりませんが、このサスケ寄りのサバサバした空気を持っているサラダがそういうウェットな話題で盛り上がっている姿は、今の時点ではちょっと想像しにくいかもしれません。

 

 全体的に、映画の方はすごくキレイにまとまっていて、誰にも正しい、いわゆる万人ウケの印象でした。世間での高評価と興行収入とを見る限り、やはり王道路線はめっぽう強い!

 一方でマンガの方は、一風変わった空気を感じます。脚本担当が付いているだけあって冒頭のモノローグにページ数を割いており、勢いよりも分かりやすさ重視な傾向ですが、作画の独特さに合わせてセリフ回しを変えたためか…?全体がどことなくトガっていて、マンガの執筆担当の池本幹雄先生の作風がにじみ出ているようです。

 既存キャラですら、少し雰囲気が違います。

 サスケは映画と同じく影のある感じではあるものの、なにかこうニヒルな雰囲気が加わっていて、個人的にはマンガ版の方がかなり好みです。

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 あのナルトにも貫禄が出てます。

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 ストーリー展開やセリフの内容はほとんど映画と同じですが、なにかこう、登場してくるキャラのほぼ全員が一筋縄ではいかない雰囲気を放っています。

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 とくにイノジンは、原作本編・映画ではあまり特徴的な台詞がなかったのですが、マンガでは「いの」の気の強さと「サイ」の毒舌がいい感じにミックスされて、この時点ですでに新しい個性を獲得しています。

 今のところ型にはまった記号的なキャラが、新キャラではほとんど見当たりません。

 

 正直なところ、原作のイメージを壊さないよう無難に無難に攻めてきそうな勝手なイメージを持っていたのですが、、、これは取り越し苦労になりそうです。

 この調子で他のキャラ達も、どんどんアレンジしていって欲しいなあーー!

 

 なにはともあれ、先が楽しみすぎる!!

 

 まだまだストーリーは序盤、まだセリフの少ないキャラや未登場のキャラもいるので、引き続きマンガ版『BORUTO』の動向に大注目です♪

 

☆☆ ↓ 次回、第3話はこちらから ↓ ☆☆

rootm.hatenablog.com

 

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【ボルト - BORUTO - 】ロック・リーの息子?メタル・リーについて好き勝手に推測_パート2

 

 

前回に引き続きですが、、、

まだ詳しく描写されたこともないキャラに関する非常にせっかちな内容なので、ほとんどぜんぶ憶測です。

パート2は本格的に妄想なので
マジで何の根拠もありません。

こんなこと考えてる奴もいるのか〜
くらいに軽く流し見ていただければ幸いですm(_ _)m

 

※本稿で使用した画像は、全て週刊少年ジャンプNARUTO」および映画「BORUTO」からの引用です。

 

 

 

そもそもメタル・リーって、、、?

 NARUTOでおなじみロック・リーの、「息子」とされるキャラ。原作、映画ともに明確な台詞は無く、性格や口調すらも、未だ謎に包まれています。

 それもそのはず、原作者の岸本斉史先生ですら、ロック・リーの奥さん(メタル・リーの母親)については「実はまったく決めてないです 笑」とコメントしていました。

 つまり、「メタル・リー」はもともと映画企画のため、ストーリーとは関係ない純然たるファンサービスとして作られたキャラクターで、登場すること自体に意味のあったキャラクターと思われます。

 容姿のデザインもそっくりで、便宜上?「息子」と紹介されてはいますが、そもそもロック・リーと血の繋がった親子なのかさえ、正確には不明です。

 また、メタル・リーの所属するスリーマンセルは、なぜか3人まったく同じ衣装で登場してきました。これもおそらく上記の理由と思われます。ロック・リーの息子が登場すること" に意味がある、、、言い換えれば極論、他の班員などいてもいなくても同じなのです。

 というより、映画の尺が足りなくて本来なら入れる余地が無かった所を、せめて登場だけでも!と無理やりねじ込んできた印象だったので、私はむしろ感謝しています。

 息子くんは映画では台詞こそなかったものの、ボルト達の背後で何度も見切れていたりとかなり露骨にフレームイン。二次試験でふいを突かれて旗を取られた時の、活きのいい表情、くやしがって膝をつき床を殴る動作のなめらかさ、、、ほんの一瞬のシーンですが

作画にやたら気合が入ってました。

(スタッフにロック・リーのファンがいるのか??)

 

 余計に気になって仕方がありません。

 

  ジャンプ誌上で連載が始まっても彼の出番はしばらく来ないと思うので、勝手にいろいろ予想して気を紛らわすことにしました。

 

 

当てずっぽうで性格予想してみる

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 息子くんの、おそらくヘヴィメタルから由来しているであろういかにも激しそうな名前の響きと、ロック・リーに似通った感じとをイメージしつつ、タイプ別にして勝手に予想してみます。

 もともとロック・リーはその場その場で色々な面を持ったキャラだったので、特定のシーンだけ作為的に抜き出してきてキャプションをつけるだけでも、何パターンかの別キャラがイメージできそうです

  

「熱血の種類」で考えてみる 

1〕瞬間湯沸かし器。まじめな沸騰型?

  テマリからテンテンをかばったシーンのロック・リーがもっと露骨に闘争心剥き出しになった感じのキャラ。突っかかる理由は至極マジメだが行動は激しい、頭より体が先に動くタイプ。

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↑ 制止した時にはもう遅い

 

2〕熱いのに冷静。叩けば叩くほど強くなる玉鋼型?

 初期のロック・リー(主に戦闘面で)の性格を誇張した感じのキャラ。仲間のピンチには強硬な態度でのぞみ、追い詰められれば追い詰められるほど闘争心を爆発させる熱さのわりに意外と頭の回るタイプ。 

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↑ 敬語がログアウト

  

3〕父親譲り!安定の熱血型?

 キャラが固まってきた終盤以降のロック・リーをそのまま引継いだキャラ。仲間のために闘志を燃やす爽やかな熱血漢タイプ。

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「努力に対するスタンス」で考えてみる

1〕「辛くても頑張る!」タイプ

 思考はポジティブ、周囲に辛さを感じさせない。強力なプレッシャー耐性と「努力の才能」を持った、ロック・リーと同じタイプのキャラ。

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↑ 「サクラさんがボクのこと好きになる!」ではなく「もしも…」の方、プレッシャーで俄然燃える辺りがポイント

 

2〕「辛いけど楽しい!」タイプ

 戦うこと、強くなることそのものに純粋な喜びや興奮を見出せる、生まれながらのポジティブ。強い相手とのバトルが好きで楽しくてしょうがない少年のような、「~を好きになる才能」を持ったキャラ。

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↑ 登場時のロック・リーに若干そのケはあるものの、NARUTOにこのタイプのキャラは殆どいません

 

3〕「辛くない!!」タイプ

 ネガティブ思考を強烈な負けん気の強さでカバー。突っぱねることで自分を支えているキャラ。弱音を吐くと自重で崩れ、自分の弱点には自覚的。

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↑ 意外と思慮深い一面が

 

4〕「そもそも "努力" をしてるつもりはない」タイプ

 「所詮オレたち凡人がいくら努力しても天才には勝てない」等々のセリフに対し「お前らとは"努力"の質から違うんじゃボケ!」と殺意を抱いているタイプ。

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NARUTO連載中に本誌で掲載された、岸本先生の読み切り作品『ベンチ』。「努力」に対する独特の価値観が語られます。NARUTOにこのタイプのキャラはいません。

 

 、、、みたいな感じでしょうか。

 「メタル」の名に相応しい気性の激しい性格や、ちょっとヒネってクールな感じもいいですが、ロック・リーと同系統ならやはり王道の熱血キャラもいいですね!

 もともとロック・リーもガイ先生も "生まれながらの完全ポジティブ人間ではない" ので、いっそ二世キャラはネガティブな感じでも面白いかもしれません。

 彼らは元々ネガティブだった弱い自分を奮い立たせ、常に前を向こうと努力してきた、松岡修造タイプの熱血キャラです。ロック・リーの場合、ダメな自分、足りない自分というマイナス面に目を向けるからこそ「たとえ忍術や幻術が使えなくても、立派な忍者になれることを証明する」という目標が生まれるのです。

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 「証明する」という言葉には、「忍術も幻術も使えないお前が忍者になれるわけないとバカにしてきた連中を見返してやる」というニュアンスが多分に含まれています。

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 話しが少しそれましたが、、、

なんにせよ、メタル・リーの性格については多分、

 ①熱血、天然(親と同じ路線)
 ②激しい、キツめ(親とは違う路線)
       
 1.ポジティブ寄り
 2.ネガティブ寄り


 これらの組み合わせでどんなに少なくとも4パターン(①ー1、①ー2、②ー1、②ー2)のうちどれかにはなると思いますが、いっそ ③性格の描写が無い(ファンの想像に任せる)系のキャラだと、角が立たなくて一番平和かも、、、?!

 

 

メタル・リーと他キャラとの絡みは?!

 ネジの血を引いたキャラとメタル・リーとの絡みを妄想しないファンはおそらくいないでしょう。

 イの一番に思い浮かぶのは、なんといっても主人公のボルト。

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 彼はネジの血を引いているうえ、天才肌で、しかも今のところ、これといったライバルキャラが見当たりません。(サラダは女の子だし、ミツキは真正面からぶつかり合うような少年マンガ的ガチンコのライバルキャラとは少しイメージが違う)

 映画でボルトは "努力嫌い" のキャラとして描かれていたので、おそらくロック・リーと同じ "努力キャラ"の流れを汲んだメタル・リーとの相性は、かなり悪そうです。互いに張り合ってケンカしているようなノリがしっくりきそうな気がします!

 

 とはいえ、、、 

 

 そもそもの話、サスケやネジのようにキャラクターとしての背景がしっかり作り込まれているキャラ、あるいは家柄など背景は不明でもロック・リーのようにコンセプトがしっかりしているキャラでなければ、主人公のライバルになる資格はありません

 

 そこで思い浮かぶのが・・・

 ボルトの妹、うずまきヒマワリ!!

 

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 すでにネット上ではポツポツと二次創作を見かけますが、メタル・リーとヒマワリの絡みを想像したファンは意外と少なくないんじゃないでしょうか。

 ヒマワリは日向系の面影をかなり残しつつも女の子なので、少年マンガ的なガチンコのライバル関係にはならないかもしれません。

 とはいえ、彼女の戦闘力はかつてロック・リーとスリーマンセルを組んでいた「日向ネジ」をかなり彷彿とさせます。

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 しかも、実際の彼女はナルトの性格もけっこう入っていて、明るく天真爛漫なイメージで描かれています

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 アカデミーを飛び級で卒業したとしても違和感のない驚異的な戦闘力を発揮していましたが、中身は幼い、小さいかわいい女の子そのものでした。

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 これは歳上のメタル・リーの方がお兄さん風を吹かせてヒマワリのフォローをするポジションに収まれば、かなりバランスのとれたコンビになりそうです。(ネジにフォローされることが多かったであろうロック・リーと真逆みたいな感じになって、案外面白いかも?)

 ここに油女一族か犬塚一族の誰か新人下忍が加われば、かつての紅班とガイ班のハイブリッドマンセルが完成!?バランス的には油女一族が入れば強そうかも?!上忍になったハナビが担当の先生とかだったら、より新鮮かもしれません!!

 

 映画では班員2人分のキャラクターデザインと作画をバッサリ省略されかなりザックリな扱いだったメタル・リーの班を想像しようとするとき、ヒマワリが飛び級編入してきて班の編成が変更される所まで妄想余裕でした。

 

 

やっぱり母親は不明のまま、、、?

  映画をご覧になった方ならびっくりしたと思います。そうなんです、メタル・リーだけが、なんと母親は誰なのか明かされず。原作者の岸本先生に助け舟を求めるも、回答は「考えてません」。なんと設定すら無いことが発覚しました。

 そもそも白眼や写輪眼のような血継限界もちではなく、なにか特徴のある忍術を使うわけでもなく、ガイ先生とリーはふつうに赤の他人だったことを考えると、なにも母親の存在をうやむやにしてまで無理やり息子ってことにしなくても、、、?

 そんなに母親(リーの奥さん)の設定を作りたくないなら、単にお弟子さんとか、どうしても「息子」にこだわるなら素直に「どっかの孤児を引き取った」みたいな設定にすればいいのに、それだと暗いイメージになってしまうからか、、、?(というか、そんな設定を本編に出す余地がないだけだとしても)ただ「息子です」と、キャラだけポンと出されても、、、正直、戸惑います、、、

 

 確かに、ロック・リーはもともとサクラさんひと筋なキャラクターでした。あっさり他の女性と結婚みたいな話はちょっと、、、というのは有ったかもしれません。とはいえ、そのサクラさんはサスケと結婚して子供まで産んでいるわけで、むしろ少年時代の片思いなんて大人になったら思い出に変えて乗り越えていくものです。

 しかも他の同期はとくに接点の無かった間柄でもバンバン結婚しています。そんな中、メタル・リーという息子キャラが登場しているにも関わらず一人だけ母親の存在を伏せられている(設定が無い)というのは、いくらなんでも不自然すぎて浮いてます。

 なにかこう、、、とりあえずロック・リーの息子キャラ作った感が拭えないと言いますか、、、せっかくの新キャラが宙ぶらりんなイメージになってしまって凄くもったいないです。かっこいいキャラなのになあ、メタル・リー。

 

 これはもう、、、

 

 連載用として設定が作られる流れを期待していいですよね?!

 

まとめ

 今回もまた色々とアレな妄想を広げてしまいましたが、現実的に考えると、新連載『BORUTOは短期の月いち連載企画のようなもので、メインのボルト・サラダ・ミツキ、イノシカチョウの3人組以外のキャラクターについてはとくに深く掘り下げられることはないかもな、という予想はやはり変わりません。

 いろいろ書きましたが、新連載『BORUTO』でメタル・リーをはじめ他の子ども世代のキャラ達がどんな風に描かれるのか、今から楽しみです!

 おわり 

 

番外編

この曲を聴け!!!

  前回に引き続き、名前ネタに便乗。(ヘヴィメタルロックから派生した音楽という)メタルほんとにカッコいいので騙されたと思って聴いてみてください。※再生ボタンをタップしても始まらないスマホユーザーの方は、下の所のちっちゃいURLをクリックしてみてくださいね!

◆女性ボーカルの圧倒的な存在感!『アフター・フォーエバー / Monolith of Doubt』

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↑ 女性メタルボーカリストの中でも屈指の歌唱力を誇るフロール・ヤンセン率いるシンフォニックメタルバンド。残念ながら現在では解散しています。

◆ラウド系、オルタナティブメタルの鬼才『スリップノット / psychosocial』

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↑ 怒りに満ちたボーカル、鬼ほどテクニカルなギター、速すぎてもはやワケが分からないドラム、そして哀愁漂う美しいサビメロと、ヘヴィメタルの凶悪さが服着て歩いているようなバンド。この曲はこれでもかなり穏やかな方です。 

◆激しいサウンドと可憐な女性ボーカルの秀逸コラボ『ナイトウィッシュ / Starrgazers 』

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↑出身国のフィンランドでは知らない人はいないくらいの圧倒的人気を誇るバンド。現在ではボーカルが替わって、元アフター・フォーエバーのフロール・ヤンセンがフロントマンを務めます。

プログレッシブメタルの草分け的存在『ドリームシアター / Panic Attack』

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↑ メンバーの演奏技術の高さでも有名。ライブであっても遺憾なく発揮される超絶技巧はもはや神の領域。

 ◆スウィングジャズメタルの先駆者『ディアボロ・スウィング・オーケストラ / Voodoo Mon Amour』

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↑ 強力なオペラ声楽の女声と妖しげな男声のツインボーカルに、やたら楽しげなノリノリのスウィングジャズとメタル調の爆音が乗っかってカオス。

  何曲か聞くと分かるように、ヘヴィメタルにはロックとは違った種類の激しさがあります。特有の重々しさ、暗さ、退廃的な雰囲気、一言で表すとなんかヤバそうな感じ が大体つきものです。

最後に・・・

◆日本製メタルバンド『マキシマムザホルモン / ぶっ生き返す』(音量注意)

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↑ ドラマーはなんと女性。ぶっ殺すの反対語のような造語?『もういっそ俺に生まれたなら、君をぶっ生き返すというフレーズがインパクト強すぎでした。(このバンドはメタルというよりパンク寄りかもしれません)

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【ボルト - BORUTO - 】ロック・リーの息子?メタル・リーについて好き勝手に推測【NARUTO続編】

 

☆☆ ↓ メタル・リー登場回、第3話はこちら ↓ ☆☆

rootm.hatenablog.com

 

 いよいよ5月9日から、ナルトの息子世代のストーリーを描く『BORUTO』の月1連載が、ジャンプ誌上でスタートします!

 NARUTOのキャラではロック・リーが一番好きだったので、BORUTOの新キャラの中では断トツでメタル・リーのことが気になって仕方がありません。

 というかそもそも出番あるのか?!

 

 気になりすぎたのでブログを書くことにしました。

 

 まだ詳しく描写されたことすらないキャラクターに関する気の早い話しなので、9割方が憶測になります。ほとんど妄想です。

 こんなこと考えてる奴もいるのか〜

くらいにさらっと読み流していただければ幸いですm(_ _)m

 

※本稿で使用した画像はすべて、週刊少年ジャンプNARUTO」、アニメ「NAUTO 疾風伝」からの引用です。

 

 

 

メタル・リーはロック・リーの焼き直しキャラ?

 

 まずはじめに、、、

 ロック・リーは顔がいわゆるイケメンだったら間違いなく主役級の人気を誇るキャラになっていたと思います。しかし定番のイケメンキャラではないからこそ味があり、ギャグ漫画という形でスピンオフも叶いました。それだけ根強い人気のあるキャラなんです!

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 岸本先生は執筆をしませんが、息子世代のストーリーを描く『BORUTO』、これにロック・リーの息子とされるキャラが出ます。

 メタル・リー(名前にまず笑ったが)の、父親よりもフツーのマンガ絵にやや近づいた吊り目っぽい顔立ちと、あの仏頂面。

 

 目と眉との位置が近く
 目の形は丸ではなく切れ長

 これは漫画におけるイケメンの記号です。


 ロック・リーはもともと記号的な顔をしていますが、あれをイケメンの記号に置き換えるとメタル・リーの顔になります。

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  しかも、下まつ毛やカモメ形に引き結んだ口元など、お笑いっぽい要素がことごとく削ぎ落とされています。

 岸本先生のコメントによると、眉も少し細くしたとのこと。

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 これって要はイケメンverのロック・リーじゃないですか?!

 

 期待を裏切らずほとんど同じ格好をして出てきて、見たところ体術キャラなので、差別化とかどうするんだろう…?と少し気になりましたが・・・

 ベースはそのままに細かな性格などをいい感じにいじってロック・リーの焼き直しキャラとして描くのであれば、これはこれでなんだか面白そうです!

 

 、、、とはいえ、まず前提として、「メタル・リー」はもともと映画企画のために作られたキャラクターで、ロック・リーとの差別化であるとか、誰とスリーマンセルを組むのかなどはとくに熟慮されていなかったと思います。

 ロック・リーの息子で、名前がメタル・リーで、似た格好の体術使いだけど性格はややキツめか?」くらいのラフな構想で、それが良いとか悪いではなく、ストーリーとは関係ない純然たるファンサービスとしての要素が強いキャラクターなのだ、という点は念頭に置いておくべきかもしれません。

 それも一応踏まえた上で、今回はロック・リーとメタル・リーとのいわゆる差別化、キャラ立ち等々についても色々と妄想をたくましくしていきたいと思います。

 


名前ネタから性格を想像してみる 

 

  まず「メタル」という命名からして、なんとなくロック・リーより気性が激しそうな感じがします。

 理由は単純。ヘヴィメタル(※1)という音楽の過激なイメージを真っ先に連想するからです。彼の戦闘シーンではBGMにギターの歪んだ音がギャンギャン鳴り響いていそう。

 映画の資料を見ると、予想以上に凶暴な表情が設定されていて思わずほくそ笑んでしまいました。

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 通常時はわりと真顔というか仏頂面に近いのでその温度差がよけいに過激さを際立たせ、

なんというか凄いです

 これがロック・リーの弟子だと思うとテンション上がります。

 服装は首元のマフラーのおかげで「全身タイツ」的な印象が和らぎ、額当てが黒色に変更され色味に統一感が出て、やや現代的な印象となっていますね!

 名前ネタ的には、ヘヴィメタルはロックから、ロックはブルースから派生したといわれる音楽なので

 ブルース・リー(元ネタの香港映画スター)
  ↓
 ロック・リー(親)
  ↓
 メタル・リー(子)

という具合に、音楽の時代が進んでいます。

(孫はオルタナ・リーか??)

 別な捉え方として、ロック(岩)→メタル(金属)ともとれますね!

 ちなみにヘヴィメタルの語源は「ロック(岩)よりもハード(硬い)」もしくは「ロック(岩)よりもヘヴィ(重い)」だから、、、という説もあります。

 個人的に、ヘヴィメタルという音楽には「 デカイ音 ・ シャウトするボーカル ・ ド派手な演奏 」の三拍子でフラストレーションを一気に爆発させる、、、というイメージがあり、これはメタル・リーのキツい表情や、悔しがって床を殴ったりする映画での描写イメージと容易に結びつきます。

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  ヘヴィメタルはロックをさらに凶暴化した過激派音楽というイメージのある一方で、高速弾きや特殊な奏法などテクニカル面でもかなり進化をとげています。よく「様式美」と言われますが、衝動のままメチャクチャに弾くのとは違う、計算された激しさのようなものがあります。

 技術レベルはやたら高く、凶暴度も高く、まさに勉強めっちゃできるヤンキー状態。一見矛盾した性質を持つ、非常にアングラな音楽なのです。サブジャンルも多様です。(※すべて個人的な感想です)


 メタル・リーというキャラがどういったイメージで描かれるかはまだ分かりませんが、映画本編や設定資料での方向性をそのまま受け継ぐのであれば、ロック・リーとはまた少し違ったタイプの性格にはなると思います。

 この性格の問題は、先発キャラである父親との差別化において非常〜に重要な意味を持っていると私は考えます。

 単純にロック・リーを模したキャラにもなってほしくないし、ボーカルが怒鳴り散らしててトゲトゲの衣装で爆音でなんかモノ壊してる的なヘヴィメタル偏見イメージそのままみたいなキャラにもなってほしくないです。

 なにはともあれ、今後の展開を見守りたいと思います!

 

 

メタル・リーの先生は誰なのか? 差別化の問題

 

  映画では台詞のなかったメタル・リーですが、先日発表された連載用のコンセプトアートにちゃんと描かれていました!!

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 (何気にスヌードみたいなやつが長いマフラーに変更されている!)

 本編での活躍はあるのか?!

 早くも期待に胸が高鳴ります。

 しかし・・・

 やはり既存キャラ(主に父親との差別化という大きな問題が浮上してきます。

 メタル・リーというキャラを映画用の一発ネタではなく連載ベースで考ようとする時、この問題は大きな壁となって立ちはだかります。

 

 まず言えるのは、ロック・リーと全く同じことを息子であるメタル・リーがやっても仕方がない。というか、連載ものマンガ的にはあまり面白くありません。


 他のキャラはたとえ同じようなことをしていても、遺伝によって父親と母親の両方から能力を受け継いでいるので設定上はミックスされていますし、ルックスなど外観の要素も違うし、そこに本人の性格の個性も加わるので一応の目新しさはあります。

 しかし、ロック・リーの体術というやつは基本的に本人が修行して会得するもので母親遺伝子とのミックスはほぼ関係ないうえ、この親子は「髪型」「服装」というキャラを表す二大目印がことごとくかぶっており外観の要素すらほぼ同じです。

 テレビ東京で放送された映画の番宣番組の中で、岸本先生は「ボルトの師匠がナルトではなくサスケなのはなぜ?」という質問に対して「僕がそういうノリが好きだったというか悟飯の師匠が誰だったかというのを考えてみてください」等とコメントしていました。

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 では、そもそもなぜドラゴンボールの悟飯は、お父さんである悟空ではなく、ピッコロさんに師事したのでしょうか?

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 それは、差別化目新しさのためです。


 悟飯の師匠が悟空では、どう考えても父親とキャラかぶりしてしまって、いまひとつ個性に欠けます。しかしピッコロに師事したことで悟飯は「魔閃光など魔族の技を使うようになり、悟空には持ち得なかった新しい個性を得ました。これが差別化です。

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 また、主人公の息子がかつての敵(ライバル)と師弟関係にあり、その技を使っているという倒錯感が妙に刺激的です。これが目新しさです!

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↑ ピッコロさんとお揃いの衣装の悟飯。

 ボルトがサスケに師事したことも、おそらく同様の効果を狙ってのものと考えられます。もちろん岸本先生がドラゴンボールの鳥山先生を尊敬してオマージュしたというのもあると思いますが、お話作りのテクニックとしてはナルトとボルトの差別化が狙いだったはずです。

 映画ではボルトは火遁などサスケの得意技を使うようにはなりませんが、主人公の息子がかつてのライバルに教えを乞う様はやはり意外性があり、お話にメリハリが出ました。

 この理屈でいくと、メタル・リーの先生が真っ正直にロック・リーだということにしてしまうのは???、、、、ということになります。幼少期に基礎を叩き込んだのが父親だとしても、その後もずっと父親の下について任務をこなすのかというと、、、??(そもそも親子を同じ班に配属って流石に難しくないか??;;;)

 超超個人的な妄想としては、メタル・リーは現役上忍の日向ハナビの班とかに配属されて柔の動きを取り入れるよう手ほどきされるってのも面白そうな気がしますがそういうマイナーなヒネリを期待しているファンはおそらく少数派でしょう、、、、

 かつて君麻呂に「直線的すぎる」と評された木ノ葉流が、息子の代で日向系の良いとこ取りをして進化するっていうのも熱くていいかもな〜、、、というのは妄想であって、元がどうしたってガイ先生とロック・リーなのでその正しいイメージを守ろうとすれば答えは一つしかありません。メタル・リーはおそらく、父親のリーに師事し、体術を極めるキャラになると思います。

 しかし問題はその先にあるのです。

 

 

メタル・リーは裏蓮華をやるのか?!

 

 ボルトは螺旋丸を会得したし、イノジンは超獣偽画を、シカダイは影の秘伝術を、チョウチョウは倍加の術を、そして何といってもサラダは写輪眼と怪力を、両親からそれぞれ受け継いでいます。

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 この流れでいくと、当然のようにメタル・リーはあの伝説級に強力なチート技「裏蓮華」を会得し、スカした天才エリートどもをぶいぶい言わせる展開になるのでしょうか?!


 でも、ちょっと待ってください。


 蓮華は強力な技ゆえに体への負担も大きく、少年時代のロック・リーはいつもとにかくどこかを故障していて、常に苦しみながらハンデを負って戦っていました。

 

VS 音忍3人

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VS 我愛羅

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VS 君麻呂

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 それにまつわる師弟の絆の固さも尋常でなく、「あの子には死んでも証明し守りたい大切なものがある」に始まり最終的には命がけの手術を受ける受けないの究極二択、それを経ての完全復活はまさに感動ものでした。

 

 ただ、、、、、


 あれは「師弟」というある種の運命共同体のような関係だったガイ先生とロック・リーだからこそ感動的だったのであって、もし同じようなことを「親子」であるロック・リーとメタル・リーがやったらどうでしょうか。

 それはそれでかなり感動的ですが、おそらく「親としての責任はどうなのか?」という別の問題も、同時に生まれてきてしまうと思います。

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 本人達の認識はともかく、ロック・リーは師匠である前に父親です(少なくとも映画の資料ではそう紹介されていた)。その彼が、成長途上にある体に深刻な負荷を強いるような技を、ましてや若い頃の自分自身があれほど苦しむ原因になった禁術を、自分の息子にもやらせるなんてことは、普通では考えにくいです。

 まあ、、、
 じゃあ、ガイ先生のお父さんは??

 って話になるんですが、、、


 確かにマイト・ダイは、自身が唯一会得できた技として、その禁術を息子(当時は中忍で年齢も青年くらい)に教えました。

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 マイト親子の胸熱ポイントは、息子にすら中忍昇格を先越された万年下忍のダメダメな父親が、自身の忍人生20年の集大成としてようやっと会得した禁術クラスのすごい技を息子に託し、最期はその技で息子を守って散っていく、、、という所にあるのです。

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 一方、、、、その禁術を、まだ体すら出来ていない少年期のうちから会得し、全身の粉砕骨折と筋肉断裂で忍を続けることすらできないほどボロボロになり、当時の同世代の子ども達には想像もつかないような挫折を味わってきたのがロック・リーです。

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綱手の診察で発覚した致命傷「重要な神経系(脊髄)の周辺深くに潜り込んだ骨破片」は、我愛羅に潰された左手足とは関係ありません。明らかに裏蓮華のせいです。)

 マイト親子とは事情も状況もまったく違います。

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 おそらくロック・リー本人は、彼自身の夢のためにガイ先生が "あえて" 禁術を授けてくれたことを感謝していると思います。

 「熱血落ちこぼれ」のまま、華を咲かせることなくつぼみのままで枯れてしまったかもしれない彼の人生にとって、ガイ先生の荒療治は間違いなくプラスに働きました。

 しかし、自分の息子に同じリスクを背負わせる選択を彼はするでしょうか、、、?

 あのとき成功率50%の手術が運良く成功していなければ、彼は今ごろお墓の下です。車椅子に腰かけたガイ先生が淋しそうに墓石に語りかけることになっていたかも分かりません。


  結論を言うと、私はメタル・リーが父親と同じように「表蓮華」および「裏蓮華」を使うのは、あんまりないんじゃないかなあ〜、、、と、ちょっとだけ思います。

 ロック・リーがそれを教えるのかがまず疑問だし、息子キャラが父親と同じことをやっているだけではマンガ的な面白みに欠ける気がするからです。

 、、、とはいえ、ファン心としてはやっぱり、20代くらいになって体が完成した頃に満を持して体内門の開放をバッチリ習得、低リスクで強力な必殺技を使いこなすスロースターター的な展開を妄想して止みませんがね!!!

 

 

メタル・リーが父親から受け継いだのは、「根性」と、、、?

 

 先ほど私は「メタル・リーが蓮華をやるのはないんじゃないか」などと言いましたが、舌の根も乾かないうちに撤回します。もし、彼らには実は血のつながりがない、となったらアリだと思います。その場合はぜひ、

「その術を教えてください!」

「ダメです!!(有無を言わさず)

の流れでお願いします!(妄想)


 そんな話はさておき、「 落ちこぼれが努力で天才を打ち負かす 」がコンセプトだったロック・リーの流れを汲むキャラとなると、体術の才能や肉体的な強さを親から受け継いだというような、そう簡単な話にはならない気がします。

 確かに、少年時代のロック・リーは下忍の時点ですでに第五門までを解放していました。

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 ロック・リーも確かに、結局は色々言われています。愚直な落ちこぼれに見せて、フタを開けたらこいつも例に漏れず天才だったんじゃないか!となるわけですが、これは何の取り柄もないと思われていた子が必死の努力をすることで、本人や周りの人間すらも誰も知らない隠されていた才能が開花した(蓮華が咲いた)、という所に意味があるのです。

 この体内門を解放する才能的なものについてですが、これをメタル・リーが父親から受け継いでいる、、、としてしまうと、どうでしょうか。


 途端にキャラとしての説得力がなくなってしまう気がしませんか?


 なぜなら、親からの遺伝 = 約束された才能 とは、努力で開花した才能とは対極のイメージにあるからです。メタル・リーがどんなに努力して上位の体内門を開けるようになっても、ボロボロになって禁術の裏蓮華を会得できたとしても、やっぱ親の遺伝かで全てが片付きます。予定調和のようで今一つ説得力に欠けるのです。

 とはいっても、例えば1つの展開としてこの子は何の才能も受け継いでいないんだな…親はあんなに凄いのに…と思わせておいてやはり父親と同じ力を持っていたのか!」的な流れは想像しただけで熱いですよね。私は大好きです。

 もちろん完全に想像の話ですが、こうしたテンプレートをリー親子でやるためには、やはり"差別化"が重要だと個人的には思います。例えば、メタル・リーは父親よりもさらに大きなハンデを背負っているが何らかの別な能力や技術で補填している、、、とか、逆に父親より多くの才能に恵まれて早熟である代わりメンタルに問題あり(ボルトと同じパターン)、、、とか、戦闘スタイルや性格の違いを絡めてくるとか、何でもいいんです。

 ちなみにドラゴンボールは最終的には性格で差別化していました。悟空とその息子悟飯との言動・才能の違いをみれば一目瞭然です。

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↑ 戦いを好むサイヤ人の気質を受け継がず、平和的で優しい悟飯。ただしキレると手がつけられず、悟空をも上回る凶悪な戦闘力を発揮。序盤はメンタル面の未熟さが目立つものの、怒りの閾値を振り切ったとたん敵に逆上して暴れまわるシーンはまさに圧巻です。 

 これに対し、、、、

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↑ 全くブレない悟空。抜群の安定感です。

 実際、悟空と悟飯の戦闘スタイルはさほど変わらないのですが、この性格の違いがスパイスとなって、悟飯は独特の存在感を発揮していきます。 

 とはいえ、ドラゴンボールはそもそも個々のキャラの戦闘スタイルにそれほど目立った違いがないので「性格による差別化」が威力を発揮したのであって、これがNARUTOでも通用するかは微妙なところです。NARUTOは個性的な忍術を駆使して戦うキャラがほとんどなので、父親と性格がちょっと違うだけの体術キャラが出てきたところで、ほぼ確実に埋もれてしまうと思います。

 個人的には、ロック・リーとはまた違ったタイプの努力の天才であったり、「努力」に対する価値観やスタンスが違うといった、別なアプローチのキャラクターをちょっと見てみたい気がします!

 

 

メタル・リーってどんな戦い方をすることになるのか??

 

  結局のところ、「ロック・リーというキャラの個性は一代で完結してしまうので、息子キャラというのを作り辛いんですね。

 親と同じじゃ仕方ないからってことで息子は忍術や幻術も使える設定にしてしまうと、それもなんかイメージと違う。かといって、親と全く同じにしてしまってはマンガ的な面白みに欠ける、、、


 もういっそのこと、ロック・リーとテンテンをくっつけてしまって、メタル・リーはその二人ともの技を使うことにしたらどうですかね??

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 ここで、世界中のNARUTOファンによって何百万回と繰り返し言われてきたであろうリーとテンテン夫婦説?!をあえて推していきます!

 テンテンの技は忍具の投てきによる遠隔攻撃がメインで、そこに「口寄せ」という忍術の要素が挟まってはくるものの、敵へのダメージ源を物理攻撃に依存しているという点でロック・リーのイメージとの親和性はかなり高いように思います。

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 、、、とまあ、リーとテンテンの子だとか結婚だとかの話は置いておいて、この二人が先生になってスパルタの英才教育を施したらけっこう凄いことになりそうです。近接格闘と遠隔武器格闘の両刀使いスペシャリストって、班に一人いたら重宝しそうですね!

 

 あとはガイ先生が忍亀を口寄せしていたようなイメージで、メタル・リーも口寄せ動物を使うのもアリかもしれません。ちょっとどんな風になるのか想像つきませんが…

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メタル・リーの母親って結局誰よ?! 

 

 色々とアレな妄想を長々書いてしまいましたが、現実的に考えると、新連載『BORUTOは短期の月いち連載企画のようなものでメインのボルト・サラダ・ミツキ、猪鹿蝶の3人組以外のキャラクターについてはとくに深く触れられることはないだろうな、と予想しています。

  原作者の岸本斉史先生は、ロック・リーの嫁は誰かと聞かれた際「考えていません」とコメントしていました・・・笑

 映画のEDでは「ネタばらし」という感じで、EDテーマ曲をバックに父母と子どもがそろい踏みしたスリーショットのイラストが流れてくるのですが、ロック・リーとメタル・リーだけまさかのツーショット。

 

 母親は?!?!?

 

 と視聴者が心の中で突っ込んだところで、たたみかけるようにテンテン登場。しかも、他のキャラ達に混じってまるで "その他のキャラ" のような扱いです。

 メタル・リーの母親はあえて明かされていない(設定が無いばかりか、そもそも本当に血の繋がった息子なのかさえ、ほとんど不明なのです。

 ここまで露骨だと、岸本先生の中ではロック・リーだけは「結婚して子どもをつくって自分は裏方へ」というテンプレを拒否し、生涯現役を貫いてほしい・・・というようなこだわりでもあるのかと、あらぬ妄想を膨らまさずはいられません。

  

 

メタル・リーに関する超超個人的な願望

 

 なんとなく思ったのは、ロック・リーと同じものをベースに持ちながらも、ロック・リーとは違った路線を目指してほしい・・・ということです。

 忍術や幻術が使えなくても立派な忍者になれることを証明する。これはロック・リーの夢であって、息子がそのまま受け継ぐ目標ではありません。

 リーだってもともとガイ先生の影響で忍者アカデミーに入ったわけではないし、「たとえ忍術や幻術が使えなくても、立派な忍者になれることを証明したいです!それがボクの全てです!!」というのも彼自身の中から出てきた言葉です。その夢をバカにすることなく受け止め、先生自らの言葉と行動によって勇気を示してくれたからこそ、彼はガイ先生に魅かれました。

 先に立つのは彼自身の夢であって、本質的には、決して誰かの人マネをしてきたわけではありません。

 ロック・リーはガイ先生への純粋な憧れから緑のトラックスーツ(通称ガイスーツ)を着ていて、またガイ先生とセットでそういうギャグキャラでもあります。しかし「立派な忍者」という形のない到達点へ至るための当面の目標が「ガイ先生が笑って見ていられるくらい強い男」になることなのであって、最終的に目指しているのはガイ先生に認められることでも、ガイ先生のような忍者になることでもありません。リーの中にある真の目標はリー自身のものです。

 「職人の息子が父親の背中を見て育ち、同じ道を志す」というのと同じように扱われる問題ではないと思うのです。

 メタル・リーの場合は「忍者になる」という入り口のところまでは父親の影響だとしても、そこから先の夢や目標は、やはりメタル・リーが独自の路線を行くべきなのです。奈良、山中、秋道一族のような、歴史ある家柄の出身で、代々伝わる伝統を受け継いでいく使命をおびたキャラ達とは少し事情が違います。

 これはうずまきナルトの家系にも言えることで、フタを開けたら実は火影の息子だったりと確かに系譜はもの凄いです。しかし、何十年や何百年の単位で一貫した家風を守り続けお家芸を受け継いできた一族、、、というわけではありません。ここが、ナルトとそのライバルであるサスケとの明確な違いなのです。だからそのナルトの息子であるボルトの場合、「オレは火影に・・・なりたくもねえ!」と言うキャラになっています。火影は世襲制ではないという作品の世界観との折り合いも良く、ストーリーとして筋が通っています。


 今回の映画で出てきた "子どもはライバルの方に寄る" の法則からすると、メタル・リーの性質は日向ネジ寄り、、、、??かは分かりませんが、もしも出番があるのなら、「⚫︎⚫︎の息子キャラ」に終始せず独立した一個のキャラクターとして、存分に個性を発揮してほしいと思います!

  (※すべて個人的な想像です)

 

 いろいろ書きましたが、新連載『BORUTO』でメタル・リーをはじめ他の子ども世代のキャラ達がどんな風に描かれるのか、今から楽しみです!

 期待しながら連載を待ちましょう!!

  

番外編

この曲を聴け!!!

名前ネタに便乗してヘヴィメタルの曲を紹介してみます。(「ロック」から派生した音楽ジャンルが「メタル」だという、ただそれだけの話ですが…)

とにかくカッコいいので騙されたと思って聞いてみてください。※再生ボタンをタップしても始まらないスマホユーザーの方は、下の所のちっちゃいURLをクリックしてみてくださいね!

エヴァネッセンス  /  Going Under
↓ なんといってもヴォーカル、エイミー・リーの美貌と美声。元祖厨二病ゴシックメタル

www.youtube.com

スリップノット /  Vermillion
↓ PVが印象的です。鬱度が増すにつれ曲の激しさもヒートアップ!ずっと見てると病気になりそう。

www.youtube.com

◆アマランス  /  The Nexus
↓ かなりポップス寄りのキャッチーなメタル。北欧メタル全部乗せ丼てきな今風のバンド。

www.youtube.com

◆ナイトウィッシュ  /  Wish I Had an Angel
↓ 教会音楽のような重暗い曲調に激しいメタルサウンドと可憐な女性ボーカルと叫び倒す男性ボーカルが合わさって色々すごいことに。中学2年の時めっちゃ聞いてました。

www.youtube.com

メタリカ  /  The Day That Never Comes
↓ 5:40あたりから本番です。ギター速すぎィ!!ジョジョ5部のスタンド名の元ネタ。

www.youtube.com

アイアン・メイデン  /  Aces High
王道のヘヴィメタル。景山ヒロノブとか好きな人はぜったいハマる。

www.youtube.com  

 

次回:

  ロック・リーの息子?メタル・リーについて好き勝手に推測_パート2 

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☆当ブログについて☆

 

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 漫画、アニメ、ゲームなどなどの二次元大好きな管理人が、日々ため込んでいるものをちまちまと書き綴っていくブログです。

 感想や考察、レビューがメインになります。 

 

 管理人は雑食です。

 二次元に限らず、エンタメと名のつくものなら何でも話題にします。少しでも楽しんで読んでいただけたら幸いです ♪

 

 まずは何回かに分けて、NARUTOロック・リーに関する記事をアップしていきたいと思います! 

 

(※お詫び※ 自分の書いた文章が気に入らない、誤字脱字を発見した等の理由で、日に何度も同じ記事を更新してしまうことがあります。あしからずご了承ください。。。)