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【ボルト BORUTO ネタバレ感想】5話 父親に不正がバレて1回休み。ボルト起死回生なるか…?!【ナルト NARUTO】

 

※この記事の画像は、すべて週刊少年ジャンプBORUTO』および、同誌『NARUTO』より引用したものです。

  

 コミカライズ版 BORUTO(ボルト)第5話の感想・考察です。 

ボルトの映画は見て話は知ってるけどコミカライズがどうなってるのか気になる」
「ぶっちゃけ作画どんな感じなん??」

という方向けの内容となっております!

 

 今回の扉絵はこちら!

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ボルトの不正がついにバレた…!

 相変わらず作画はキレキレで素晴らしい!池本先生の絵ってマンガ絵と写実っぽさのバランスがちょうど良いんですよね。ナルトやボルトはイメージをこわさないよう配慮してるせいか…?この2人だけは表情が画一的で控えめな気もしますが、他はみんな生き生きしてて、ただ喋ってるだけでもなんかカッコいい。

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↑ 本当に「あぁ〜あ…」って顔の黒ツチ。なんか色っぽい。

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↑ 遠慮とか謙遜じゃなくガチでめんどくさそうなシカダイ。

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↑ 意外と表情豊かなサラダ。一話目のイメージだともっとクールそうな感じでしたが、ヒロインとしての親しみやすさが出てきましたね。ミツキも映画より表情にバリエーションが増えました。

 ストーリーとしては映画の筋書き通りで、ボルトの科学忍具使用がバレて失格扱いになり、会場は「えぇー…みたいな空気になります。

 審判に見つかるのではなく、あえて父親であるナルトから直接「お前は失格だ。」とやることで、読者のボルトへの感情移入がさらに高まりますね!展開としてもその方が断然盛り上がるし。

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↑ 父親自らの手で、忍者の証である額当てを外されます。これはキツイ…!

 各里の影たちや同期の仲間、家族、大勢の観客の前で、まるで吊るし上げのような状態です。そこへ、いけしゃあしゃあとカタスケが登場。う〜んあざとい。悪そうな顔してますね〜

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 この時点で、科学忍具 = 怠惰の象徴 → 修行して身につけた本当の実力こそが正義という構造が見えてくるわけですが……

 

いきなり敵ボス登場!中忍試験は大パニック!

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 ここで映画でのボスキャラが登場!

 ボルトにとってはニッチもサッチもいかない気まずすぎる状況をぶっ飛ばすかのような絶妙なタイミング。観客からしたらもうこいつらのイメージの方が強烈すぎて、騒ぎが収まった頃にはボルトの反則負けなんか半分うやむやになってるでしょう ^^;;

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↑ なにげにシカダイをかばっているロック・リー他のキャラはみんな吹っ飛ばされてますが、リーだけは姿勢を維持したまましっかり構えてます。さすが…!!細かく描いてくれてありがとう!!

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 ダルイのツッコミがいちいち的確で面白いww 一発で意思疎通する我愛羅カンクロウが渋くてカッコいいです。

 ここで、一般人を手際よく避難させるサブキャラたちの活躍が描かれます。

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  サクラが崩れ落ちてくる天井を粉砕し、降りそそぐ瓦礫をテマリの風遁で吹き飛ばします。見事な連携プレー!テマリさんの生足がまぶしいっス。

 よく見ると、サクラの殴り方が映画とは微妙に違います。彼女の「怪力」は精密にコントロールされたチャクラを一点集中し拳から放出するもので、直接殴っているわけではないことが分かりやすい描写ですね。サクラの手はきっと柔らかいでしょう!!

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↑ サクラの険しい表情がNARUTO本編よりぐっと大人っぽい。

 また、映画にはなかったシーンも追加されてました!

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↑ よく見ると、ヨド(女の子の方)とアラヤ(お面かぶってる方)が前へ出ようとするシンキに続こうとしています。やはりリーダー格はシンキか。

 マンガ版で『シンキの義理の父親が我愛羅という設定が出てきたおかげで可能になったやり取りですね!

 我愛羅があまり耳慣れないような単語を使ってますが、「彼我戦力」=「敵軍と自軍の戦力」ですね。思わずググりました。軍事派生の用語です。

 NARUTO世界での "忍" はある種の軍事組織のように描かれてますから、こういうお堅い軍事用語がバンバン飛び交う会話とか、意外と相性が良さそうですよね!シンキは兵法とか戦術学を叩き込まれて育ってそうだな…。なんとなく。

 

で、待ってましたのこのシーン!!

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 サスケがカッコいいのは言わずもがなですが、サラダのミニスカート良いですね。エロくなく健康的な色気が最高です。

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 サスケは少しとっぽい印象になりました。NARUTO本編の初期のサスケだったら、こういう台詞は思いっきり不敵なドヤ顔で言ってたと思います。しかしフツーにさらっと言わせることで、大人の余裕すら漂ってますね。池本幹雄のサスケ良いなあ…。

 

科学忍具はやっぱり "悪モノ"?

 

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↑ サスケの表情がいちいち渋くて痺れます。

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 まあ要するに科学忍具のことをも、暗に批判しているわけです。暗にというか、かなり露骨にですけど…。

 う〜んなんだかなあ…これが20年前のマンガだったら全然アリだし激アツな展開なんですが、今ってベイマックスとかがアカデミー賞をとるような時代なんですよ。

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↑ 「ベイマックスウォルト・ディズニー)」はアメコミヒーロー映画。主人公の少年ヒロやその仲間達は全員重度の科学オタクで、自らの発明品を武器に悪と戦う。(画像は公式サイトより引用)

 科学は人間を助けてくれるもので、いまや我々の良き友人です。むしろ日本って、新しい技術をどんどん開発して高いレベルで使いこなすことで成長してきた国じゃないですか。

 今は科学の悪い側面を描いた作品であっても、悪と決めつけるよりかは、一歩間違えば悪にもなるから過信はすんなよ!と警鐘を鳴らすものが多いですよね

 つまり BORUTO って、時代の流れに思いっきり逆行しちゃってるんですよね……

 新しい道具や技術にどんどん順応して使いこなして、ものごとを精神論でとらえず合理的に処理しようとする感覚に関しては、今の若い世代の方が遥かに進んでます。そしてこれからはおそらく、そちらが主流になります。そんな時代の流れに、BORUTO のテーマ性は完全に逆行してしまってるんです。

 いや…もちろんその、言いたいことは分かるんですよ。。自分の手も動かさず、努力したり本気になって頑張ることを避けて、便利な力に逃げちゃいけないよ。というメッセージなんですよね。それ自体はすごく良いんです。あえて時代に逆行するテーマを描くことで、利便性ばかりを追い求める現在の風潮に一石を投じようとする狙いもおそらくあったと思います。岸本先生のそういう精神が、連載当初から大好きです。

 ただ、本来なら良い面悪い面の両方があるはずの『便利な道具』をほとんど頭ごなしに糾弾しているので、ものすごく偏ったテーマに見えます。問題なのはテーマそのものというより、描写の方法です。

 「科学忍具」という小道具の描かれ方、敵ボスの能力の露骨さ、いまどき悪役が「下等生物」とか言っちゃう勧善懲悪っぽさ……すべてが悪い方に化学反応を起こしてしまって、"古き良き" というよりかは、どちらかというと "古臭い" の方かも……

 「そんなもん本物の実力じゃねえ!」と糾弾するんではなくて、これが例えば「科学忍具は下忍にはひたすら脅威、上忍クラス相手にぶっぱは通用しない。その性質上、中忍試験では禁止しているが実戦で使いこなせれば戦術兵器として有用」くらいの中立的な扱いだったら、もっと描写が変わってたんじゃないでしょうか……?

 もっと言えば、尾獣(人柱力)の力を "悪しきモノ" として糾弾することは簡単で、現にナルトは里の人間にハブられてたし九尾の影響のせいで自分のチャクラをコントロールすることもままならず、落ちこぼれの烙印を押されてました。今でこそ九尾のチャクラはチートだ等と言われますが、当初のナルトにとって九尾のチャクラはマイナスでしかなかっわけです。しかしナルトはその力と向き合い自分のモノにし、マイナスを大きなプラスに変えていくことで、最終的には「火影になる」という夢を叶えました。

 尾獣は特定の人しか持てませんが、科学忍具は誰でも持てます(力の規模の違いこそあれ)。

 取り方によっては、尾獣とか血継限界とか八門遁甲とか、そういう特別な力を持たないモブみたいな忍者であっても、誰でも、科学忍具でワンチャンあるって考え方も出来るわけじゃないですか。その人が努力して技術と戦術を磨きさえすれば、「クリリン側の人を主人公に」どころかヤムチャでもワンチャンあるで!!みたいな。

 「科学忍具」というアイディア自体はすごく画期的なので、このまま単なるチートアイテム扱いで終わったら純粋にもったいないです。岸本先生がせっかく長年温めてたアイディアなんだし………。(「起爆札」とかの更なる進化形アイテムと捉えていい気がする。)

 

 

  …というのはごくごく個人的な妄想です。
 人それぞれの考え方や好みにもよりますしね!

 

火影ナルト、ついに本領発揮!!

 やっぱり、ナルトの王道展開は熱いです!!

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子供たちをサスケに託し、覚悟を決めたように微笑むナルト。立派に成長したなあ…(涙)

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もはやツーカーの2人。サスケも、ナルトの覚悟を感じ取ったようです。ボルトは動揺が隠せませんが、サラダを背後にしっかりかばってます。

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  たぶん、ここでナルトはいったん退場、マンガオリジナルのストーリーへと徐々に移行していく流れになるのかな?と思います。ナルトやサスケがいつまでも前にいると、その下の新世代のキャラ達が活躍できないですからね。

 

今後のストーリーは……?

 ここからは完全に私の妄想ですが、木ノ葉、砂、雲隠れが一丸となって事件解決に乗り出す流れになって、合同チームが組まれて、中忍試験で敵対してたキャラ同士が今度は仲間として協力する関係になる……

 みたいな感じでしょうか?!?!

 

  いやいやいや……。まだ基本のスリーマンセルの活躍すら描かれてないですからね…。ボルトたち3人はパンダの捕獲だけ。猪鹿蝶のフォーメーションもちゃんとお披露目されてないし、ぜんぜんキャラが出そろってません。

 いきなり混成チームとかは無いだろうなあ…。他の班員が一切描かれてないメタル・リーとかどうすんだ…?シンキに旗とられて適当にギャグっぽくお茶濁して終わり??

 シノやテンテンやキバには子供はいないんだろうけど、せめて犬塚一族や油女一族出身の新人下忍のキャラとか、マンガオリジナルで登場してきてもよさそうな気がするんですけど、それも無いのかな〜……

 

 今回はごめんなさい!できるならずっと好評系の明るい話題でいきたかったんですが、ちょっと批判みたいな内容も入ってしまいました^ ^;;;

 いろいろ書きましたが、マンガ版BORUTOの先の展開はまだまだ分かりません。
オリジナルキャラのカワキは登場してすらいないし、新世代のキャラ達の活躍もぜんぜんまだです。

 

 これからも変わらず、本誌でBORUTOを追いかけていきますよー!

 

個人的にツボった作画まとめ

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 映画よりもスマートな印象のロック・リー池本幹雄の卓越した作画センスとファッション感覚によって、何ともいえないツナギのようだった衣装がブルース・リーのめちゃカッコ良いトラックスーツに生まれ変わりました。「袖、破れてる…」→「切りっぱなしデザインおしゃれ」ぐらい印象が違って見えます。

 そしてなんと、ナルトの呼びかけが「ゲジマユ!」ではなく「リー!」と名前呼びに。(あれ?映画もだっけ?)ナルトも大人になったんですね。よかったよいきなり「ロック!」とか言い出さなくて。

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 シーンがいいですよね…。「ちゃんと説教されてたら…」というボルトの悲痛な叫びは、本当は構ってほしい!!自分を見てほしい!!という思いの裏返しですね。

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 映画を観てたときは正直パッとしないデザインの敵キャラと思いましたが、マンガ本編で見ると表情や立ち方のアングル等もあいまってか神秘的にすら見えます。

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 シカマルは NARUTO 本編よりもこの歳とった姿の方が断然イケメンに見えるのって単なる個人的な趣味の問題なんでしょうか。モモシキの表情にも貫禄があります。

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 科学忍具のチャクラをモモシキに吸収させてしまったことに責任を感じるボルト。今度は道具に頼らず、たった1人ですが自分で出した影分身でサラダをかばいます。健気です。

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 このマンガの女性キャラは表情が凛々しいというか強くて、実に良いですね!!ヒナタはNARUTO本編よりこっちの方が個人的に好みです。ひまわりちゃん可愛いよ…。急成長して誰かとスリ-マンセル組んでくんねえかな…。番外編であんなに強かったし。

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 映画では表情の変化にやや乏しかったミツキ。マンガ版でもひょうひょうとした雰囲気は変わらないものの、人間味のあるリアクションが増えました。イケメンですね。

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 ん?!!

 あれ、こないだチラッと出てきたメタル・リー。敬語喋っとるやん!!!マンガでは確かまだ敬語で喋るシーンは描かれてない。読者からオリジナルキャラクターのアイディアを募る企画ページのやつですけど、コレは企画ページのライターが適当に描いたやつなのか、ちゃんと脚本家のセリフに基づいてるのか…?

 メタル・リーは相手をみて敬語とタメ語を使い分けるタイプか、独り言とか頭の中だけタメ語で考えてるタイプか。まあロック・リーも最初のセリフなんて「おいおいおい聞いたかよ」とかでしたからね。すぐ敬語になったけど、音忍とか敵にはけっこう威嚇的な喋り方をしてたし、そのうち頭の中まで敬語で独りごと言うキャラになったかと思えば、最終回近くの回想シーンではネジとふつうにタメ語で会話してたり。この系統のキャラは口調にバラつきがありそうなので何気に楽しみです。笑

 

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